この記事で分かること
- 城下まち金沢周遊バスの料金・ルート・1日フリー乗車券(800円)の使い方
- 兼六園・金沢城・金沢21世紀美術館・ひがし茶屋街・近江町市場へのバスアクセスと所要時間
- 1泊2日モデルコース:Day 1 ひがし茶屋街&近江町市場 / Day 2 兼六園&21世紀美術館
- 宿泊エリア比較:金沢駅周辺 vs 香林坊・片町エリア
- 東京・大阪からのアクセス(北陸新幹線・サンダーバード)と1泊2日の費用目安
金沢は車なしで主要スポットをまわれる
金沢の観光地は半径2キロ圏内に集中しており、車がなくても1泊2日で主要スポットを効率よく回れる。兼六園・金沢城・金沢21世紀美術館・ひがし茶屋街・近江町市場はいずれも城下まち金沢周遊バスの停留所から徒歩5分以内にある。
北陸は「車がないと観光しにくい」というイメージがあるが、金沢市内は例外だ。コンパクトな旧城下町に観光地が集まり、周遊バス・ふらっとバス・徒歩の組み合わせで1泊2日を組み立てられる。宿を中心部に取れば、バス停から徒歩で動ける範囲だけでも2日分の見どころが揃う。
金沢へのアクセス — 主要都市別まとめ
東京からは北陸新幹線かがやきが最速で約2時間25分。大阪からは2024年3月の北陸新幹線延伸により、サンダーバード+新幹線乗継で約2時間強になった。いずれも金沢駅直結でアクセスできる。
| 出発地 | 手段 | 所要時間(目安) | 目安料金(片道) | 到着地 |
|---|---|---|---|---|
| 東京(東京駅) | 北陸新幹線 かがやき | 約2時間25分 | 約14,380円(通常期・指定席) | 金沢駅 |
| 東京(東京駅) | 北陸新幹線 はくたか | 約3時間 | 約14,380円(自由席あり) | 金沢駅 |
| 大阪(大阪駅) | 特急サンダーバード+北陸新幹線つるぎ(敦賀乗継) | 約2時間10分 | 約9,400円〜 | 金沢駅 |
| 名古屋(名古屋駅) | 特急しらさぎ+北陸新幹線つるぎ(敦賀乗継) | 約2時間〜 | 約8,500円〜(要確認) | 金沢駅 |
かがやきは全車指定席で速達性重視。はくたかは自由席があり停車駅が多い。コスト重視ならはくたかの自由席、時間重視ならかがやきの指定席が目安になる。
市内の移動手段と費用
金沢市内の観光移動は「城下まち金沢周遊バス」が主軸になる。1日フリー乗車券(800円)を使えば、主要観光地を何度乗っても定額で回れる。バス停から観光地まで徒歩5分以内の距離が多く、移動コストを最小化しやすい。
城下まち金沢周遊バス
北陸鉄道が運行する観光向けバスで、金沢駅東口7番乗り場を起点に右回り(RL)と左回り(LL)の2ルートで主要観光地を結ぶ。1日フリー乗車券は4回以上乗れば元が取れる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1乗車運賃 | 大人220円・小学生110円 |
| 1日フリー乗車券 | 大人800円・子ども400円 |
| 運行時間(右回りRL) | 8:30〜18:00(約15分間隔) |
| 運行時間(左回りLL) | 8:38〜17:58(約20分間隔) |
| 乗り場 | 金沢駅東口 7番のりば |
右回り(RL)はひがし茶屋街・兼六園・21世紀美術館を結ぶ。左回り(LL)は近江町市場・長町武家屋敷・にし茶屋街方面をカバーする。最終便が18時前後に終わるため、夕食後の帰宅には注意が必要だ。
金沢ふらっとバス(補助移動向け)
金沢市が運行するコミュニティバスで1乗車100円。4系統あり、周遊バスが走らない細かいエリアへの補助移動に便利だ。
菊川ルートは香林坊〜21世紀美術館〜市役所間を結び、周遊バスと組み合わせることで行動範囲を広げられる。此花ルートは金沢駅〜近江町市場間をカバーし、最寄りがない場所への移動に使いやすい。
金沢駅から主要スポットへのバス所要時間
いずれのスポットも金沢駅から20分以内でアクセスできる。到着後は徒歩で隣接スポットを移動するのが効率的だ。
| スポット | バス所要時間(目安) | 最寄り停留所 | 利用路線 |
|---|---|---|---|
| ひがし茶屋街 | 約10分 | 橋場町 | 周遊バス右回り |
| 近江町市場 | 約5分(徒歩15分も可) | 武蔵ヶ辻・近江町市場 | 周遊バス左回り |
| 兼六園・金沢城 | 約20分 | 兼六園下・金沢城 | 周遊バス右回り |
| 金沢21世紀美術館 | 約10分 | 広坂・21世紀美術館 | 周遊バス右回りまたは左回り |
| 長町武家屋敷跡 | 約12分 | 香林坊 | 周遊バス左回り |
1泊2日モデルコース
周遊バス1日フリー乗車券を軸に、到着日と観光日の2日間で主要スポットを効率よく回るコースを紹介する。宿泊を金沢駅周辺にすると移動の起点として使いやすい。
Day 1(到着日):茶屋街と市場で金沢の雰囲気をつかむ
午後到着を想定したコース。金沢駅でコインロッカーに荷物を預け(600円程度)、周遊バスで動き始める。最初にひがし茶屋街へ向かうと、まだ人の少ない石畳の通りに入れる。
- 13:00 金沢駅到着。コインロッカーに荷物を預ける
- 13:30 周遊バス(右回り)でひがし茶屋街へ(約10分)
- 13:40〜15:00 ひがし茶屋街・主計町茶屋街を散策(徒歩5分圏内でセット)
- 15:00〜16:00 周遊バス(左回り)で近江町市場へ。食べ歩きや夕食の買い食いを楽しむ
- 16:30 ホテルにチェックイン(金沢駅周辺)
- 18:00〜 香林坊・片町エリアで夕食(ホテルからバスまたはタクシー)
ひがし茶屋街は江戸時代の茶屋建築が連なる通りで、格子戸の連なりに午後の光が当たると金沢らしい静けさが出る。店が開くのは10時以降が多いが、13〜14時台は観光客が少なく、石畳をゆっくり歩ける。隣接する主計町茶屋街は浅野川沿いにあり、ひがし茶屋街より人が少ない。
Day 2(観光日):兼六園・金沢城・21世紀美術館を周遊バスで巡る
2日目はフリー乗車券(800円)を購入してバスを軸に動く。兼六園は9時前後から混雑し始めるため、開園直後に入ると国宝庭園をゆっくり歩ける。
- 8:00 ホテルで朝食、チェックアウト準備
- 9:00 周遊バス(右回り)で兼六園へ(約20分)
- 9:15〜10:45 兼六園散策(所要時間:1〜1.5時間)
- 10:45〜12:00 徒歩で金沢城公園へ(兼六園から徒歩5分。建造物見学含む)
- 12:00 周遊バスで広坂・21世紀美術館停留所へ(または徒歩5分)
- 12:15〜14:00 金沢21世紀美術館(交流ゾーン無料。企画展を見る場合は追加料金)
- 14:00 周遊バスで近江町市場へ移動、昼食(海鮮丼など)
- 15:30 金沢駅へ戻り、お土産購入・出発
開園直後の兼六園は人が少なく、池の水面に木々が映り込んだ状態で庭を歩ける。兼六園と金沢城は向かい合わせにあり、セットで回りやすい。21世紀美術館は「スイミングプール」などの作品が交流ゾーン(無料)で楽しめる。企画展を見たい場合は公式サイトで内容と料金を事前確認しておきたい。
主要スポット早見表
入場料・営業時間・所要時間を一覧にまとめた。無料スポットが多く、兼六園(320円)と金沢城建造物(320円)の2か所が主な有料スポットになる。
| スポット | 入場料(大人) | 営業時間 | 定休日 | 所要時間目安 |
|---|---|---|---|---|
| 兼六園 | 320円 | 7:00〜18:00(3/1〜10/15)/8:00〜17:00(10/16〜2末) | 年中無休 | 1〜1.5時間 |
| 金沢城公園 | 公園無料・建造物320円 | 7:00〜18:00(3/1〜10/15)/建造物9:00〜16:30 | 年中無休 | 1〜1.5時間 |
| 金沢21世紀美術館 | 交流ゾーン無料・企画展は別途(要確認) | 交流ゾーン9:00〜22:00/展覧会ゾーン10:00〜18:00(金土は20:00まで) | 展覧会ゾーン:月曜(祝日は翌平日)、年末年始 | 1〜2時間 |
| ひがし茶屋街 | 無料散策・志摩500円 | 店舗は10:00〜17:00頃 | 店舗により異なる | 1〜1.5時間 |
| 近江町市場 | 無料(飲食代別) | 9:00〜16:00頃(店舗による) | 水曜休みの店舗が多い・年始1/1〜4 | 1〜2時間 |
| 長町武家屋敷跡 | 無料 | 常時散策可・足軽資料館9:30〜17:00 | なし | 1〜1.5時間 |
宿泊エリアの選び方
1泊2日では、移動効率を重視するなら金沢駅周辺が最適だ。観光地へのアクセスをより短くしたい場合は香林坊・片町エリアも選択肢になる。
| エリア | メリット | デメリット | 価格帯(1泊・1人目安) |
|---|---|---|---|
| 金沢駅周辺 | バスターミナルが目の前で移動が最速。荷物移動が楽 | 観光地から少し離れる。夜の飲食はチェーン店中心 | ビジネスホテル:5,000〜8,000円/中級ホテル:10,000〜15,000円 |
| 香林坊・片町エリア | 兼六園・21世紀美術館に徒歩圏。飲食の選択肢が豊富 | 金沢駅まで周遊バスで約10分かかる | 中級〜上級ホテル:12,000〜20,000円 |
初めての金沢で1泊2日なら、荷物の扱いやすさとバスアクセスの良さから金沢駅周辺が使いやすい。2泊以上の旅行や観光地徒歩圏を重視する場合は、香林坊・片町エリアが断然便利だ。
1泊2日の費用目安
市内移動の交通費が安く抑えられる分、入場料・宿泊費・食費のバランスで総予算が変わる。以下は1人あたりの目安だ。
| 費用項目 | 最小限コース | 標準コース | 充実コース |
|---|---|---|---|
| 市内交通(フリー乗車券×2日分) | 800円 | 1,600円 | 1,600円 |
| 入場料(兼六園・金沢城・ひがし茶屋志摩) | 1,140円 | 1,640円 | 6,640円(21美企画展含む) |
| 食費(2日間・昼夕) | 3,500円 | 5,000円 | 8,000円 |
| 宿泊費(1泊) | 5,000円 | 10,000円 | 15,000円 |
| 合計目安(1人) | 約10,440円 | 約18,240円 | 約31,240円 |
21世紀美術館の企画展入館料は時期によって異なるため、公式サイトで事前確認しておくと予算を組みやすい。近江町市場での海鮮丼は1,500〜3,000円程度が相場だ。
知っておきたい注意点
車なしで快適に回るために、事前に確認しておくべき実務的な注意点をまとめた。
- 1日フリー乗車券はバス車内では購入できない。金沢駅東口案内所・北陸鉄道チケットセンターなどで事前購入する
- 周遊バスの最終便は18時前後。夕食後の帰宿は徒歩・タクシー・ふらっとバスを使う
- 近江町市場は水曜定休の店舗が多い。水曜訪問の場合は事前に店舗の営業状況を確認する
- 兼六園の開園時間は季節で変わる。3月〜10月中旬は7時、10月下旬〜2月は8時開園
- 金沢21世紀美術館の企画展入館料は時期により変動する(3,000〜5,000円程度が目安)
- 妙立寺(忍者寺)は完全予約制で当日の飛び込み入場はできない。訪問を計画するなら事前に予約する
- ひがし茶屋街の店舗は10〜17時が基本。朝の早い時間帯は外観散策のみになる
- 金沢駅のコインロッカーはゴールデンウィークや夏休みに混雑する。到着後すぐに預けるか、早めの時間帯に行動する
まとめ
金沢は日本の地方都市の中でも、公共交通だけで観光地を効率よく回れる場所のひとつだ。城下まち金沢周遊バス1日フリー乗車券(800円)を軸に、兼六園・金沢城・21世紀美術館・ひがし茶屋街・近江町市場を2日間で巡れる。
- 東京から北陸新幹線かがやきで約2時間25分、大阪からサンダーバード+新幹線乗継で約2時間強
- 市内移動は城下まち金沢周遊バス(1日フリー乗車券800円)が主軸。ふらっとバス(100円)で補完
- 1泊2日の費用目安:約18,000〜31,000円(宿泊・食費・入場料・交通費込み・1人)
- 宿泊は金沢駅周辺が移動効率最高。香林坊・片町は観光地徒歩圏で利便性が高い
- 近江町市場の水曜定休、周遊バスの最終便18時前後を把握して動線を組む


